慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリー

慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリー

Google

メールマガジン登録

SIV Relay Blog

2008年03月27日
[SIV終結記念特別寄稿4] 親父に学んだ3つのこと。とKLICで“design”したい未来。 /石川 晃久(Akihisa Ishikawa)

  石川 晃久(Akihisa Ishikawa)

 
 
1985年11月16日生まれ さそり座 AB型

2004年 私立駒場東邦高等学校卒業、慶應義塾大学総合政策学部入学
2007年 4月よりSIVSGに参加。8月以降SAとして、SIVSG(student group)の企画・運営に携わる
2007年 9月より三菱地所株式会社日本創生ビレッジ内にてインターンシップ
2008年 3月慶應義塾大学卒業、4月よりユニリーバ・ジャパン株式会社に就職
「あっきーのつぶやき日記。」Blog URL: http://ameblo.jp/charanaki/


3月24日
 
 先日、卒業式に出席しました。式の中で、村井純教授が「“社中”の理念を実践できているキャンパスは、慶應の中でもSFCだけである。」とおっしゃっていましたが、きっとそれはSIVのことを言っているのかな?と思いながら聞いていました。私自身この理念を知ったのは最近ですが、学生時代に慶應の根幹とも言える“社中”の理念を体現したコミュニティに参加できたことを幸せに思いますし、このコミュニティの設計者である牧兼充という人間のでっかさをあらためて感じました。(あえての敬称なしで。。)

 とはいえ、ここまでSIVの活動に参加することができたのも、2人の方の多大なるバックアップがあったからと思っていますので、この場を借りて御礼申し上げます。まずは事務局の大久保さん!私のSIVでの初活動はSIVFORUMの企画・運営でした。企画・運営といえば聞こえはいいですが、泥くさい仕事でした。すごく、スゴク、地味な仕事でした。でも、大久保さんと一緒にこの仕事をできて、純粋に楽しかったです。また、これは最近聞いた話ですが、この活動をきっかけに大久保さんは私を評価してくださり、SIVSGのSAへの推薦しくださったとのことでした。本当に秋学期充実した活動をさせていただきましたが、足場を作ってくださったという意味で大久保さんにこの場を借りて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。もう1人感謝を言いたいのは、1年間パートナーとして活動してくれた守屋!守屋とは、春学期にLIPというプロジェクトをやり、秋学期はSAを一緒にやりながら、KLICという団体の立ち上げをやりました。彼はバカがつくくらいフットワークが軽いし、ハードワークをいとわないし、普段は大まかなのに信じられないくらい細やかに気配りをする瞬間があります。何より自分を本当にリスペクトして活動してくれました。本当に守屋の存在があるから、自分に自信がもてたし、自分の仕事のミスを守屋がカバーしてくれました。本当にありがとう。そして、これからは今まで以上に貪欲に色々な経験を積んでがんばれ!

 他にも多くの方の支えの中で活動をしてきました、本当にありがとうございます。SIVというコミュニティに所属して、充実しすぎた1年になりました。1年の間に、内定先がきまっているのに何で俺はこんなにつらい思いをしながら色々な活動をしているんだと思うこともありましたが、皆様の温かいご支援、そして時に厳しいご指導、そして楽しい飲み会があったからこそやってこれたと思っています。ありがとうございました。また、4月より私はユニリーバ・ジャパン株式会社( http://www.unilever.co.jp/ )に就職いたします。これからも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。加えて、是非ともユニリーバの製品、ご贔屓お願い致します。(森さん※、ごめんなさい!!)

親父に学んだ3つのこと。。

 卒業に当たり、色々な方とお話させていただいていますが、話しているなかで自分がやっている活動や、物事の考え方は父の影響が強いのかな?と思いました。そこで、後輩へのメッセージとともに自分がどんな考えで色々な活動をしているのかというところを知っていただくためにも“親父に学んだこと“というテーマで3つだけ書かせていただきます。たった3つですよ、たいしたことないです。(スティーブ・ジョブスの言い回し^^;)

・現場は成長の場で、アイデアの源だ

   私は大学1年からマクドナルドでアルバイトをしています。なんでマクドナルドかって!?父に無理矢理やらされたんです。当時戦略コンサルに入りたいと言っていたら、「まずは現場を知れ!」と、そして「世界でも画一された教育システムを持っているマクドナルドでそのスキームを学んでこい!」と。最初は、朝起きてすぐバイトに行くという生活が嫌だったし、何より家庭教師で時給2500円稼げるのに、たった時給800円のアルバイト。しかも、肉体労働・・・割に合うわけがない。そう思っていたのですが、とりあえずはじめました。当時の自分の気持ちからすると、自分が4年になってマクドナルドの経験にありがたみを感じるなんて想像しませんでしたが、今ではものすごいありがたみを感じています。アルバイトを始めて2年ほどで運良く、店舗運営管理者としてある店舗に派遣されました。店舗管理者は、店のオペレーションの改善から、他のアルバイトのトレーニング、さらに売り上げの最大化のための戦略など色々考え実施することができます。加えて、1店舗約50人のリーダーの役もしなければいけませんし、お店に出れば現場の最高責任者でなければいけません。これを1年間やりきることで、生きたリーダーシップ論や、コミュニケーションの方法などを学ぶこともできましたし、オペレーションの改善など生きたコンサル思考もすることができました。こういう経験を通して現場の本当の大切さを知りましたし、売り上げの最大化の戦略を考えるときにも、常に現場に立ち返ることの大事さを学びました。

・やめろとどんなに言われてもやめたくないもの、それが信念であり価値観になる

   私は大学に入った当初から色々な活動していました。友人に東京大学の人間が多く、彼らに4年後に負けていたくないという一心でした。活動の結果、疲れて家に帰ったり、ストレスがたまり家族に当たってしまったこともあります。(本当にごめんなさい。) 家族から活動規制をかけられそうになったことがありました。もちろん悪いのは自分でしたが、自分のやっている活動自体には疑いもなく自信を持っていました。SFC内だけのネットワークだけでは駄目で、なるべく外の人に会いにいこう!そして、大人の方がいらっしゃる会合に参加しよう!と思っていました。こんな信念での活動に間違いはない、そう信じていました。とはいえ、家族に迷惑をかけるのは悪いことには変わりないですから、飲みにいく回数を減らすや寝る時間を確保するスケジューリングをするなど気をつけながら活動自体は何を文句言われても変えませんでした。何を言われても絶対に曲げられないものをもつ、これこそが信念を貫くということ、自分の価値観を確立するということになるのだと思います。

・地味なことを当たり前に、楽しんでやる。これ大事

 この4年間、実は欠かしていないことがあります。こづかい帳を書くことです。すごくくだらないことですが、4年間続けることは至難の業です。父は4年間ずっと、いつも会社にも当たり前のことができない、後回しにしていて結局クオリティの低いことしかできない部下が多いことを私に言い続け、小さいことを面倒くさがらず、すばやくやる癖をつけろと言われていました。こういう癖が実は自分の血肉になり、SIV FORUMでの事務作業や、SAの作業など細かい作業を嫌な顔せずにできたのかなと思っています。さらに、当たり前のことだけれど人が嫌がるようなことをちゃんとやれる人間になることは周囲から評価され、自分のチャンスを増やすことを学びました。

KLICを立ち上げた理由

 司馬遼太郎の名著「竜馬がゆく」の中にこんな言葉が出てきます。

 『竜馬は議論しない。議論などは、よほど重大なときでないかぎりしてはならぬといいきかせている。もし議論に勝ったとせよ、相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと持つのは負けた恨みだけである』

 この文章の続きはこうであると私は思います。「議論せずに、自分の生き様を見せること。自分自身が強く生きること。これをすることが人間の所論や生き方を変える。」 先輩はこれをしなければいけないと思います。“親父に学んだこと”と書きましたが、親父の生き様を見たり、考え方を聞くことで自分の中で大きな変化があったと思っています。平たく言えば、親父のでっかい背中を見ていたから今の自分があるし、大きく成長することができたんだろうなと思っています。SIVSGにはでっかい背中を持った人生の先輩方がたくさんいらっしゃいました。しかし、私自身もそれを積極的に見る機会をなくしていたし、逆に先輩方も背中を見せるということをしていなかったように思いました。SFC特にSIVの周りにはでっかい背中を持った先輩がたくさんいます。そういう先輩の背中をしっかり見せる場所、そして学生もしっかりそういう背中を見ようとする人のクラスターを作りたいと思ったのがKLIC設立への思いです。そして、この部分こそが私がKLICで大事にしたい信念であり変えられない価値観です。

KLICで“design”したい未来

 さて、こんな信念で立ち上げた団体KLICでどんな未来をdesingしたいのか。私は、アントレプレナーシップを持った学生を生み出し、その学生と本当に出会うべきメンターさんとマッチングする仕組みを作りたいと思っています。今期SIVSGのSAを経験して、色々な壁を感じました。学生もメンターの皆さんもお互いに壁(年齢やキャリアなど?) を感じていて、メンターさんはしかるべき学生に背中を見せられていないし、学生もメンターさんの背中を直視していない。学生とメンターさんの間にKLICが入り、お互いにニーズのマッチングを行うことによって、この壁を壊したい。そう思っています。これに私は2つの意味を感じています。1つは、学生は本来見るべき先輩の背中を見るようになるし、メンターの方も見せるべき背中を見せやすくなる。こうすれば、学生は大学時代に先輩方から多くの学びを得ることができると思います。そして、一歩大袈裟に言うと、慶應義塾大学の“社中”の理念を遂行することにつながると思います。2つ目に、お互いのニーズをマッチングすることによって、メンターさんのブラッシュアップの精度を上げ、インキュベーションの確立を高めることにつながると思います。

 考えれば考えるほど、KLICはSIVSGの後継組織としてパワーアップし、KIEPによりよい学生のインキュベーション案件を上げる組織になることが最終的な使命のような気がしてきました。KIEPにそれをしっかりインキュベーションしてもらう。そうすれば、『SFC発グローバルに通じるベンチャー企業!』という大きな夢に近づいていく。そう信じています。KLICメンバーは!!

俺もでっかい男になる。

 私の思いを中心に書かせていただきましたが、最後に自分自身がどのように後輩に背中を見せるつもりなのか?そして、どのようなことを成し遂げて皆様のご支援に報いるつもりなのか、決意表明で締めさせていただきます。「10年後、自分は何を成し遂げ、CNNのキャスターにどこで、どんな質問をされるような人間になりたいのか?」という質問を先日牧さんからされましたが、この答えが、下記の答えになるような気がしますので、この場を借りてお答えさせていただきます。

 「イオンの売り場で、“今までとは180度違う売り場を構築し”、“この売り場のコンセプトや、売り場をつくったきっかけ・思い”を取材されるような人間になりたい。」

 10年たっても現場を大切にし、現場発でイノベーションを起こしたいです!
宣言からすればまだまだ未熟者ですが、宣言に近づくためにも皆様これからも宜しくお願い致します。

※メンター三田会会長代行 森靖孝さん

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回は2008年3月28日更新予定です。

投稿者: siv 日時: 2008年03月27日 21:02

« [SIV終結記念特別寄稿3] SIVからKIEPへの思い /浮津 弘康(Hiroyasu Ukitsu) | メイン | [SIV終結記念特別寄稿5] 多様なエコシステムが持つ可能性を信じて /長尾 槙子(Makiko Nagao) »