慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリー

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2007年05月08日
[106] Innovation Challengeに参加して/Keio Columbus Brothers

  Keio Columbus Brothers

 
  【チームの経歴】
Keio Columbus Brothers
2007年2月 SFCの修士学生4人で結成されたチーム
2007年3月 Innovation Challenge(スタンフォード大学Entrepreneurship Center主催)で日本優勝

写真は、前から写っている順に、千葉、片山、佐藤、ヘイキ

【メンバーの経歴】
千葉力生(Rikio Chiba)
政策・メディア研究科修士2年 國領二郎研究会所属
2006年3月 慶應義塾大学理工学部応用化学科 卒業
2006年4月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程 入学

片山雄介(Yusuke Katayama)
政策・メディア研究科修士2年 國領二郎研究会所属
2006年3月 青山学院大学経営学部 卒業
2006年4月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程 入学

ヘイキ・ソーネステ(Heiki Sooneste)
政策・メディア研究科修士2年 國領二郎研究会所属
2005年1月 タリン国立教育大学 卒業
2006年4月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程 入学

佐藤 淳史(Atsushi Sato)
政策・メディア研究科修士2年 榊原清則研究会所属
2006年9月 慶應義塾大学総合政策学部 卒業
2006年9月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程 入学

◆ はじめに
 こんにちは。Keio Columbus Brothersです。先日、米国で行われたEntrepreneurship Week “The Innovation Challenge”というコンテストに、SFCの修士4人のチームで海外からの挑戦者として参加し、日本での優勝をいただくことができました。
(私たちの提案”Project Green Piece”をはじめ、他のWinnerのプレゼンはこちらから見ることができます。
http://www.entrepreneurshipweekusa.com/challenge/winners.asp

 今回は、このコンテストに参加した経緯と、参加しての感想などを各章ごとにメンバー4人のリレー形式で報告させていただきたいと思います。どうぞ、最後までお付き合いよろしくお願いします。

 まずはじめに、今回参加したコンテストの内容についてご紹介します。米国ではEntrepreneurship Weekという週間があり、この期間に米国各地でアントレプレナーシップに関連したコンペや講演などのイベントが開催されているようでした。
http://www.entrepreneurshipweekusa.com/home-flash.asp
 私たちが今回参加した”The Innovation Challenge”はその中の企画の1つとして行われたものです。SIVの牧さんからいただいた招待メールの中には次のような趣旨のことが書いてありました。

 “1週間の期間の中で、「あるモノ」が渡され、それを使ってアイディアを自由に考え、最もValueを生み出したチームに賞を与える。そして、その「あるモノ」は、コンテスト実施週間の初日に世界中の参加者に手渡され、そこからよーいドンでアイディアを考える。審査は、3枚のスライドか3分間のビデオで行う…。”

 こんな面白いコンテスト(ワールドカップにタダで参加できるなんて!)に参加しない手はないと飛びついたところから、4人のChallengeは始まりました。そして、Entrepreneurship Week初日、アメリカからはるばる送られてきた「あるモノ」が公開されました。それは、なんと普段からみなさんが使っているような、普通の“Post-it”でした。

 この、「糊のついたメモ用紙」で一体何ができるというのか!?4人で知恵を絞って出した答えは、
「Post-itの中にパズルのピースを一枚印刷して入れる。
 それを消費者が街頭ボードに貼っていくと徐々に環境保護のメッセージが!
 競って貼られ揃っていくパズルをネット上で中継(喚起&広告モデル)。
 世界中の都市で同時に開催、競争し、社会現象化させる。
 以上のキャンペーン効果(売上とCSRイメージ)及びコストを試算し、
 “Most Social Value Generated 賞”を狙う!」
というものでした。

 それでは、以下、メンバーの感想をお送りします。


◆ コンテストの始まる前に(千葉)
 今回はチームを結成してみたものの、お題がわかるまで3週間という期間がありました。この期間に私たちのチームでは、どうやったら面白い発想ができるのかということを考えていました。この期間の活動が結果的に、本戦1週間のチームワークを高めて、チームとして課題にあたることを可能にしたように思います。
 私たちが具体的に試したのは、メンバー各人が、自分なりに持っている発想法についてのワークショップをお互いに開催するというものでした。4人のメンバーがいたので、全4回のワークショップで、それぞれ特色のある「発想法ワークショップ」を開催したのでした。
 この期間に、いろいろな新しい発想法を知ったり、4人の問題への取り組み方に共通意識ができていったことが非常にためになりました。また、何より普段の学校の授業や研究の中ではできないような、自由で面白いディスカッションができたことが貴重な経験となりました。

◆ Innovation Challengeに参加して(片山)
 今回ひょんな事から千葉、ヘイキの両氏からInnovation Challengeへの参加の声をかけてもらい、イベント事の好きな自分はすぐに話に乗りました。Innovation Challengeは、アメリカで行われるアントレプレナーシップウィークの中で行われる世界規模の大会であり、そのような大きな大会に参加する意義を感じられたことと、千葉、ヘイキ、佐藤という3人の素晴らしいメンバーと共に、一つのテーマに向かって、いろいろと試行錯誤し、アイディアをしぼりだす過程のワクワク感を味わえたことは、とても貴重な体験になったと思います。
 大会のお題に関して、私たちのチームはエンターテイメント性があり、社会的なメッセージ性を持ち、なおかつ経済的な価値を生み出すことができるプランを練り上げることに注力しました。Post itというありふれた物にいかにして新しい価値を加えるかという作業は、一つの物を様々な角度から深く考える事が要求されましたが、クリエイティビティーに溢れていて刺激的な作業でした。
 結果的に作り上げた私たちのチームのプランにはとても満足しています。しかしながらそれ以上に、活動の途中で得た体験や思考は、自分を成長させてくれた貴重なものであったと思います。

◆ 努力は報われる(ヘイキ)
 ポストイットのコンテストに参加出来てよかったと思います。僕にとって初めての国際的なビジネスアイデアコンテストでもありました。従って勉強に満ちた1週間でした。
 コンテストでどんな商品を改善且つ改良すれば良いのかというのが最も大きな心配ところでありました。従って我がチームは優勝する為に、かなり早い段階で、定期的に勉強会を開き始めました。コンテストの1週間前は殆ど毎日大学の大学院棟でミーティングをしたり、そして都内の家電量販店に行ったりしていました。
 第1回目の勉強会の担当は僕でした。その時に我々が普通のパソコンキーボードと傘を改善改良していきました。一応日本を代表するという真面目さで、家電量販店でも勉強会を開きました。というのは、全員でお店に入ってそして、デジタルカメラで目に留まった商品をコメントしながら撮影していました。後で全員が簡単にアクセス出来る為に、YouTubeにアップし、更に詳しいコメントを書いていきました。とにかく本気でした。
 米国側と情報のやり取りがうまく行かなかった為、コンテストの条件などは日々ころころ変わって行ったから、最後の日はもう徹夜で仕上げるほかはありませんでした。 かなりタフだったが、優勝するにはそれくらいやらないと駄目だとメンバーの全員は分かっていたのでなお更頑張る気になりました。

◆ コンテストで学んだこと(佐藤)
 私が今回書くことは、コンテストで学んだ以下の5つです。
‐ι淵▲ぅ妊△砲蓮峅礎諭廚必要
得意分野に特化しよう
3擇靴やろう
いっかけを作った人が一番偉い
ゾ霾鵑呂靴辰り得よう

まず、1つ目!
‐ι淵▲ぅ妊△砲蓮峅礎諭廚必要
例えば、以下のアイデアはナンセンス。
 ・食べると美味しいポストイット
  →だからなに?波及効果とcreativityがない。思いつき程度
 ・こすると貼れるポストイット
  →技術力の継続的な進歩に過ぎない。社会的な価値はゼロ。
社会価値や人々のモチベーション、そして収益性を同時に満たしたい。

得意分野に特化しよう
 メンバーには得意分野がある。
 映像編集プロの片山君がパーフェクトなvideoを作ってくれた。
 千葉君はマネジメント力を、ヘイキ君はglobalな想像力を発揮した。
 商売のいろはと構想力を教えてくださった方もいた。
 私はアイデア力と収益性を考えた。無駄がない。

3擇靴やろう
 楽しくやれば、α波で頭が活性化し、良いアイデアが出る。
 意見交換してアイデアが向上する。

いっかけを作った人が一番偉い
 コンテストを日本上陸させた牧さんと、
 コンテストの存在をメンバーに知らせて参加を促した千葉君がいたから、
 全てが始まった。

ゾ霾鵑呂靴辰り得よう
 終わってから初めて気が付いた。
 「あれ?これ日本予選のあと国際選はないの?」
 各国別の成績評価で終わってしまった。絶対に世界一のネタだと思ったのに…
 情報はしっかり得よう(笑)良い経験だ。

以上です。ほんの1つでもご参考になれば、幸いです。

◆ 最後に
 最後になりましたが、SIVのスタッフの方をはじめ、関係者の方々には本当にお世話になりました。普段決して体験できないことを学ばせて頂き、学生の私たちにとってはとても貴重な機会となりました。どうもありがとうございました。

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次回は2007年5月15日更新予定です。

投稿者: siv 日時: 2007年05月08日 14:23

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