慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリー

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SIV Mentors

1.メンターとは

経験の浅い若手がビジネスプランを作成するためには、その支援を行うメンターの存在が重要であるといわれている。また、経験豊かな起業家でも、メンターの提供するネットワークの活用は、ビジネス展開に有効である。ここでは、メンターの役割とSIVにおいて提供する仕組みについて説明する。メンターを有効活用できるかどうかは、ビジネスプラン構築の成否にも大きく影響することから、是非その意義を理解していただきたい。

メンターとは?
部下や後輩を指導・教育し、仕事・ポストを与え引き立てる者を指し、配偶者や家族とは違う立場で、仕事・人生の上で効果的なアドバイスをしてくれる相談者のこと。ギリシャ神話で、トロイ戦争に出陣するオデュッセウスがわが子の教育を託した名教師の名に由来する。
アメリカでは、1980年代から人事制度として取り入れられており、メンターによるアドバイスを「メンターリング」という。(日本MITエンタープライス・フォーラム主催・第3回ビジネス・プラン・コンテスト・イン・ジャパン募集要項より)

2.メンターの目的

近年、情報技術、ナノテクノロジー、遺伝子工学など、科学技術の進歩は著しく、21世紀の社会や産業は、これらの技術を取り入れて目覚しい変革を遂げ始めている。この世界の潮流の中にあって新たに起業を志す人、既存の企業にあって新事業を志す人の育成は、日本の将来とって重要であり、広く世界にとって価値ある貢献となる。
これらの人材の育成にあたって、先に学んだ者が、その事業の実務経験から学んだ事柄や人脈に関する情報を後に学ぶ者に伝え、或は互いに切磋琢磨して学びあうことにより学問の基礎に加えることができれば、まさに「慶應義塾の目的」にふさわしい内容となろう。

SIVメンターは、塾生、塾員、教職員による新事業の創造を支援する活動を通じて慶應義塾とわが国の産業界の発展に寄与する。その活動には、単にビジネスの方法や技術に関する知見のみならず、世界に通じる人格の陶冶へのアドバイスを含む。

3.SIVメンターの役割

SIVでは、当面、メンターに次の3つの役割を期待する。SIVは、それぞれのメンターと協議の上、専門分野や得意分野を考慮して、1つ以上の役割をお願いする。

  1. 教育メンター:
    日常的に学生と接触を持ち、ビジネスの諸局面について具体的に議論する過程を通じて学生への教育に貢献する。
    國領氏の著書「オープン・アーキテクチャ戦略」(ダイヤモンド社) 「オープン・ソリューション社会の構想」(日本経済新聞社)の内容程度の議論をできることを条件とする。
  2. ビジネス・メンター:
    具体的なアイデアや案件について、ブラッシュ・アップ を行い、その実施方法など、実践段階でのアドバイスを行う。それぞれが専門とするマーケットを理解しており、そ の業界の各企業の決裁権者との人脈を持っていることが望ましい。
  3. ネットワーキング・メンター:
    豊かな人脈の中から、必要な情報や支援手段を持つ方を紹介する。

なお、SIVメンターのコミュニケーションは、インターネットを利用して行われる。SIVメンターは、それが可能である事が条件となる。

4.SIVメンター制度の運営

SIVメンターは、慶應義塾の塾員、教職員のみならず、広く人材を求め、ふさわしい方に就任をお願いする。メンター制度は2003年秋、活動が始まった。メンター三田会は、慶應義塾出身者が、ベンチャーを起業する後輩や企業で新事業に携わる後輩に実務経験知識や人脈に関する情報を提供し、「単にビジネスの方法や技術に関する知見のみならず、世界に通じる人格の陶冶へのアドバイスを含む」ことを目的としている。活動の中心は、慶應義塾の塾員が担ってゆくことを期待し、SIVはメンター三田会へメンター制度の運営業務を委託する予定。メンター三田会は、SIVと密接な協議を行い、メンターの人選を含む、制度の運営を行う予定である。

各メンターの活動内容は、役割により異なる。メンターが学生や若手起業家と出会う場は、教育活動への参加、講義のオンライン提供、SIV Networking Seminar への参加などが用意されている。

学生や若手起業家とメンターとのマッチングには"chemistry"が重要なので実際のマッチングは、自律的に行われる。SIVは、必要に応じて、このマッチングの援助や紹介は行うが、最終判断は当事者が行う。

5.SIVメンターが活動より得るもの

SFCでは、若さの象徴である豊かな発想力が、先端的な技術や考え方と日常的に出会っており、そこに多くの新事業シーズが生まれている。そのシーズを、事業計画のレベルまで高めて行き、さらに具体的な起業に至るよう、さまざまな過程で支援を行うのがメンターである。

柔軟な頭脳との議論は、時には思わぬ展開をみせて興味深い。実践面ではメンターの知見や人脈が役立つことも多い。学生の集中力・吸収力は高く、伸びは早い。新技術など、メンターが学ぶことも多い。共に議論し、一つの結論に至る過程は達成感を共有する楽しさとなる。学生は選手で、メンターは議論のスパーリング・パートナーといえる。

アメリカでは、ビジネス成功の重要な条件の一つは、know-how より know-who だといわれる。適切な人との出会いをアレンジし、世代間の橋渡しをするのは、メンターの大切な仕事である。

新しいアイデアに、メンターのビジネスに関するさまざまな知見が加わることで、事業計画は一層の厚みを増し、現実的に具体的になる。そこには、次代の人材育成に携わっている実感がある。メンター制度は、慶應義塾を通じて、日本の産業界の将来に、いささかの貢献をしたい、という志を発揮できる場である。

6.SIVメンターの登録

  1. SIVメンターは、SIV活動などを通じて、随時、募集される。メンターの登録には、メンター三田会会員2名の推薦が必要である。
  2. SIVメンターは、電子メール・リストに登録されて、随時、活動に必要な情報を受ける。
  3. SIVメンターは、学生や若手起業家によるアクセスを可能にするため、「メンター・プロフィール」を提供する。また、専門分野・得意な分野およびどの役割を行うか、自己申告をする。
  4. SIVメンターは、メンター三田会の会員となる。塾員でないメンターは準会員となる。
    準会員は、役員の被選挙権以外は、正会員と同じ扱いとなる。ただし同窓会組織である連合三田会には参加しない。

※メンター制度についてのお問合せは、 mentor-sec at siv.ne.jp までお願いいたします。